お陰様で本講座は無事終了いたしました
   
  催眠術をかけるときの作業を工程別に分けた場合、通常「ラポール形成」「被暗示性テスト」「催眠導入」「催眠深化」「操作および実験」「催眠からの覚醒」となります。

どの作業も意味のある大切なものですが、相手を催眠に誘導するうえでもっとも重要になってくるのは、「催眠導入」から「催眠深化」にかけての工程です。ここは、通常の意識状態から催眠状態へと相手を変化させる重要な部分であり、トランス生成のためのプロセスを含めた誘導作業を行います。

この重要な部分のプロセスは、動脈圧迫法をの除くと、方式を二つに分けることができます。

ひとつは「N方式」そしてもうひとつは「A方式」(AW)です。

通常の意識状態の人を催眠現象が起きる状態まで誘導する場合、この「N方式」か「A方式」のどちらかのプロセスが含まれている必要があります。

しかし、現在、世界中に広まっている、スクリプトを読み上げるだけの催眠などには当然このプロセスは含まれていませんし、被験者に両手の指を組ませて、人差し指だけを伸ばし、「指が中に寄ってくる」といったインチキ催眠などにも含まれていません。それでもときどき催眠にかかる人がいるのは、たまたま「A方式」が成り立っている場合です。

肝心な部分の知識を持っていない催眠術師でも、10人を相手にしたら、1人か2人はかかっていたりするのがそれです。
 
   
   
  「A方式」は、たまたま発生して相手が催眠にかかることがありますが、成功率に対して有効な「N方式」が自然に発生することはまずありません。催眠誘導を行う際、催眠への橋渡しとなるプロセスを理解した上で施術を行う場合と、理解せずに施術を行う場合では、その成功率に雲泥の差が出てくるのは当然というわけです。

しかし、世の中には多くの催眠術師や多くの催眠療法士(ヒプノセラピスト)がいるにも関わらず、催眠トランス生成のプロセスを含めた誘導を行なっている人を見つけるのは難しいです。それだけ多くの誘導者たちは、スクリプトやインチキ催眠を使って、たまたま起こる「A方式」の催眠に助けられているのです。

さらに、導入のプロセスを知らないまま催眠の先生になる人も後を絶えず、上っ面だけの技法を教えている先生もたくさんいます。よって現在は、催眠導入のプロセスを把握せずに催眠を行う人が増える一方なのです。

催眠導入のプロセスを知らない先生たちは、「ラポール構築」「被暗示性テスト」「催眠深化」「覚醒」といったように、肝心な「催眠導入」の工程を省いて教えていたりしますし、たとえ「催眠導入」の作業工程はあっても、ただリラックスするだけのそれらしい言葉を語りかけるだけの作業を教えている先生も少なくありません。当然、そこに催眠導入のプロセスが含まれていることはないのです。

悲しいですが、これが催眠業界の現実です。

ちなみに、「A方式」(AW)を中心とした催眠への導入は6月シーズンセミナーで教えているため、この2月シーズンセミナーでは、「N方式」を中心とした催眠導入法と催眠深化法を徹底的に学んでいただき、理論と技法を完全にマスターしていただきます。
 
   
   
  催眠深化法とは、読んで字のごとく、催眠状態を深くする手法です。プロと初心者の違いは「深化法のテクニック」で決まると言われるぐらい成功率を上げるためには重要なテクニックです。

ただ単に、「催眠が深ーくなる」などと暗示を与えても、初めて催眠を経験する被験者に対してはほとんど効果がありません。

催眠深化法にはたくさんの種類があるのですが、多くの催眠術師が使っているのはせいぜい数を逆に数える「逆算法」といった初歩的な技法ぐらいでしょう。

この「逆算法」は、催眠状態がある程度安定している被験者に対して有効なものであって、インチキ催眠のトリックに引っ掛けただけの相手に向かって数を数えてもほとんど意味がありません。

さらに、数を数えているときの催眠術師の目線を見ていると、その催眠術師が理論をわかっていて「逆算法」を使っているのか、ただ他の催眠術師の真似をして数を数えているだけなのか一目瞭然です。使い方を知らずに、ただ数を数えるだけでは、効力が10分の一になってしまいます。こんな初歩的な技法ですら、理論がわかっていないと意味をなさないわけです。

したがって、深化法のテクニックを持っていない催眠術師は被験者のかかり具合に任せるしかなく、深い催眠まで誘導できる確率は極めて低いのです。

本講座では、深化法の過程において意識すべき暗示の使い方から、暗示を与えるタイミングまで、催眠導入のプロセスを含めた導入技法をすべて学んでいただきます。

将来、催眠術師およびヒプノセラピストとして本格的にやっていきたい人は、少なくても催眠導入のプロセスと催眠深化の技法は必要不可欠です。

本講座の受講を希望される方は、下記のお申し込み方法に従って申し込みを行ってください。
 
     
   
     
 
日時 ・2024年2月17日(土曜日)13時より開催
受付 ・12時30分開始
場所 ・東京都武蔵野市中町2丁目1-15
会場 ・クリオレミントンハウス武蔵野1階会議室
時間 ・13時から17時まで
料金 ・44000円
講師 ・林貞年
連絡 ・東京オフィス 047-404-8961 ・本社 087-892-3156
 
     
   
     
 
 ※スキルコード(受講資格)
このワークショップのお申し込みは催眠誘導研究所の基礎講座受講済みの方に限ります
 
   
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